弥生月、相模野から南方を仰ぎ見る&さやみすほ、たまよにひかり、ほしふらす!!
弥生月、相模野から遠く南方を仰ぎ見ると。晴天ならは、誰でも冠雪を戴く丹沢の連峰を探望できる。
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和歌集『さかみのかさね』「さやみすほ、たまよにひかり、ほしふらす」より。
一、さやみすほ、たまよにひかり、ほしふらす、みよつきいつる、さよおりかさね。
一、さやみすほ、たまよにむすへ、ほしななに、やまつきここの、のにふりかさね。
一、さやみすほ、たまよにおとめ、ほしひかり、ふりつきみよに、なおみちかさね。
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一、さやみすほ、たまよにいつる、ほしむすへ、ななつきやまに、さよおりかさね。
一、さやみすほ、たまよにここの、ほしおとめ、ひめつきふらす、のにふりかさね。
一、さやみすほ、たまよにみよの、ほしいつる、むすつきななに、なおみちかさね。
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一、さやみすほ、たまよにやまに、ほしここの、おとつきひめに、さよおりかさね。
一、さやみすほ、たまよにふらす、ほしみつる、よにつきいつる、のにふりかさね。
一、さやみすほ、たまよにむすへ、ほしななに、やまつきここの、なおみちかさね。
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一、さやみすほ、たまよにおとめ、ほしひかり、ふりつきみよに、さよおりかさね。
一、さやみすほ、たまよにいつる、ほしむすへ、ななつきやまに、のにふりかさね。
一、さやたまに、みすほにここの、ほしおとめ、ひめつきふらす、なおみちかさね。
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瑞穂の國か織り成す森羅万象、特に四季の『色彩/いろとり』は、各人の心の奥底に宿る祖霊の言魂を激しく揺り動かす。
弥生十七日、記す、ひめつきふらす、なおみちかさね!!
あやのうさき(天つ國、在住)